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飯豊山の名を冠した小惑星
飯豊山
飯豊山は、町名の由来となった山で、春から初夏にかけて、残雪を抱く山容は特に雄大で美しい姿を望むことができます。
冬、大量に降り積もった雪は、春の雪解けを待って広大な田畑を潤し、置賜地方のどこからも望むことができ、東北のアルプスと称されます。
飯豊町の中津川からは、最も間近に見ることができ、よく晴れた夜、天空には数えきれないほどの星々が明滅します。その淡い光をうけ、天地の狭間に浮かび上がるシルエットは、飯豊山のもうひとつの姿です。
小惑星「飯豊山」
1996年11月、ひとつの小惑星が発見されました。その名は「飯豊山」。発見・命名者は、南陽市在住の大国富丸氏(これまで小惑星を129個発見している世界的な小惑星ハンター)。
小惑星は、小さいものが多く、ほとんどが火星と木星の間に存在します。英語ではasteroid(アステロイド)といい、発見され登録されたものだけでも30万個以上にものぼりますが、命名されたものは約1万3千個である。そのひとつが小惑星「飯豊山」。
○小惑星Iidesan発見時の写真
矢印(↑)の星が小惑星Iidesan(8730)。中央に見える明るい恒星が、おうし座のカッパ(κ)星。
下の写真は上の写真の30分後に撮影されたもの。少し右側に移動しているのが分かります。夜空に見える星のほとんどは恒星と呼ばれ位置を変えることはありませんが、惑星や小惑星は、その名のとおり時間がたつにつれ恒星の間を縫うように位置を少しずつ変えていきます。
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